(ウンベルト・バルサモ/愛を置き去りにして)
(作詞・作曲/Umberto Balsamo)
LP「加橋かつみ・パリ1969」を聴いていた頃、一緒に何度もターンテーブルに乗ったのが、ウンベルト・バルサモのLP「Mai piu(愛を置き去りにして)」でした。ウンベルト・バルサモは、イタリアはシチリア出身の1942年生まれのカンタウトーレ(シンガーソングライター)。1977年には「l'angelo azzurro(蒼い天使)」を10月30日から12月11日まで6週間に渡ってヒットチャートの1位に送り込んでいます。
LP「パリ1969」もLP「Mai piu」も美しいオーケストレーションがボーカルを包みこむという点で共通しています。LP「Mai piu」では、Polydor時代のGian Piero Reverberiから離れ、Gianfranco Lombardiがアレンジを担当しています。「Quando ci si lascia(愛を置き去りにして)」はLPのB面の3曲目にあたり、このLPのハイライトともいえる名曲で、私的にも当時のことを思い出し、ほろ苦い感傷に浸ってしまいます。1982年のLP「Mai piu」発表後、バルサモは1984年と1986年のオリエッタ・ベルティ(Orietta Berti) の2枚の素晴らしいLPの作曲・制作に力を傾注します。
LP「パリ1969」とLP「Mai piu」は、当時ロック一辺倒だった私に「歌」のすばらしさを教えてくれました。1985年の初めてのヨーロッパ旅行の時の目的のひとつは、バルサモのレコードをみつけることでした。スイスの店でやっと「Mai piu」のシングル盤をみつけることができました。イタリアの小さなレコード店を歩き回ったことが懐かしく感じられます。
Umberto Balsamo /Quando ci si lascia 1982年
https://www.youtube.com/watch?v=35Z3m8A5Wvc
ウンベルト・バルサモUmberto Balsamo - Mai Più (1982)
http://www.youtube.com/watch?v=ZrfUdIkFd1U
吸い込まれるストリングス…
1970年代Polydor時代のベスト盤
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