2015年06月13日

ブログ 「あしあとLE ORME」 7周年 音楽の夢 クミコ・コンサート

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コンサートパンフレット


今日の1曲
 クミコKumiko / 広い河の岸辺 〜The Water Is Wide
 クミコ 我が麗しき恋物語
  Barbara / Ma plus belle histoire d'amour
 Gilda Giuliani / Parigi a volte cosa fa
 美輪 明宏 『いとしの銀巴里』


 おかげさまで、このブログも7周年になりました。昨年は沈みかけました。今も体調は全快とまではいえませんが、外出もでき音楽も聞けるようになって本当にありがたいことです。昨年の2月ごろは、ドラムのシンバルの小さな音さえ聞くのが苦痛な状態でした。

 私が32年前にウェイターのバイトをしていたシャンソン喫茶「銀巴里」で、当時新人歌手だったクミコさんのコンサートに行きました。
 クミコさんが5年前に紅白に出場されたときは驚きました。


クミコ / INORI〜祈り〜
https://www.youtube.com/watch?v=4ZF9E_gnYpc&list=PL10BD409DE28A16A0


 銀巴里は1951年から1990年まであった銀座のライブハウスの先駆けのようなところでした。特に日本でシャンソンが流行していた1950年代から1960年代には、三島由紀夫、なかにし礼など伝説的な作家、歌手、俳優などが来店していました。

美輪 明宏 『いとしの銀巴里』
https://www.youtube.com/watch?v=2PU-HhcSiP0
美輪(丸山)明宏さんは銀巴里の草創期から閉店まで活躍した





 銀巴里では、毎日夜の部と、土日に昼の部があり、毎日日替わりで3-4人の歌手が3回ステージで歌い、その間に休憩が入る形式でした。たくさんの歌手を一度にたくさん見ることができ、人の顔が違うように歌も皆違うことがわかった貴重な体験でした。

 銀巴里で歌われるのは、日本語に翻訳されたフランスのシャンソンが中心で、1−2割がイタリアのカンツォーネでした。それまでロックばかり聞き、ディスコで踊り狂っていた私にとっては、まったく初めて経験する世界でした。

 出演する歌手は新人から順番に歌いました。そこで、新人だったクミコさんは1巡目から1番手で歌うことになります。その時間帯はお客さんもまばらです。ところがクミコさんは新人離れした独自の世界をすでに築いていて先輩の歌手たちよりも輝いていました。


クミコ 我が麗しき恋物語
https://www.youtube.com/watch?v=YidOk202Yx8





Barbara / Ma plus belle histoire d'amour
https://www.youtube.com/watch?v=qjetz4xJZ9o
バルバラの原曲





 当時の銀巴里のスケジュールを見ると懐かしい歌手の名前がたくさん出てきます。しかし、歌っている姿を今でも鮮明に記憶している歌手というと少なくなります。歌手は、歌がうまいだけでなく、「何か違う」という要素がないと記憶に残らないといえます。

 クミコさんの場合は、歌が上手いことに加えて、昔の女優の原節子さんのような情感があったので印象が強く残っていました。原節子さんが笑みを浮かべながら悲しいセリフを言っていたシーンがあり、一番印象に残っています。 





 後に、クミコさんが世界歌謡祭の日本代表だったと知って、それでは歌が凄いわけだと思いました。世界歌謡祭は当時の各国の実力派が出ていた歌のオリンピックのような祭典で、今でも世界歌謡祭と東京音楽祭のレコードのコレクターは各国にいます。

Gilda Giuliani / Parigi a volte cosa fa 1973
https://www.youtube.com/watch?v=Gm8tpSpUgwc 1974録音
https://www.youtube.com/watch?v=yu_9Vivwh_0 1975録音
1973年にこの曲で世界歌謡祭でグランプリをとったジルダ・ジュリアーニもクミコさんが出場した年に再び出場している。
http://lapineagile.blog.fc2.com/blog-entry-100.html





 加えてクミコさんは大学時代に前衛的な劇団に所属していて、別役実脚本の芝居で歌うシーンで歌の方に魅力を持ったとのことでした。
 表現力で他の銀巴里のベテラン歌手を圧倒していた理由もわかりました。

 クミコさんは、2時間のコンサートを軽妙な楽しい話術と緩急をつけた曲構成でグイグイ盛り上げ、声も7色に使い分けます。やっぱりプロの歌手は凄いと実感しました。そして最後は、市民合唱団と一緒に歌いました。


クミコKumiko「広い河の岸辺 〜The Water Is Wide〜」NHK
https://www.youtube.com/watch?v=3MtOSM1Ro20
20:30からNHK連続ドラマで話題になった「広い河の岸辺」

Charlotte Church & Enya / The Water is wide
https://www.youtube.com/watch?v=dAJ5jRLPZ6o
英語版

広い河の岸辺 30人の合唱団
https://www.youtube.com/watch?v=d-dyrtRTp1E
3年前、渋谷公会堂で第9を歌ったとき、空を飛ぶような感覚があった。今回は聞く側になって、飛ぶ感覚があった。合唱の良さを再認識した。


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コンサート後の夕暮れ

 
クミコさんは東北大震災の日に石巻のコンサート直前に会場にいて、地震が起きた時、必死に山を駆けあがったそうです。震災後に会場に行ったときに、ステージ衣装が水没した跡を見て、ここまで浸水したのかとショックを受けたとのことでした。

 それだけにクミコさんは被災者のことをいつも気にかけているとのことです。
 これからも「広い河の岸辺」など、被災者や心が疲れた人のために、クミコさんには癒しの歌を歌い続けていただきたいと思います。






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