2013年05月11日

音楽会Moon Child 〜 Mauro Pagani Live in Japanイタリアン・プログレッシブロック・フェスティバル最終章5

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2013.4.28 Italian Progressive Rock Festival Finale 2013
Club Citta', Kawasaki, Japan


今日の1曲
 PFM Premiata Fornelia Marconi/Il banchetto1973年伊LP3位
 King Crimson / Moonchild 1969年 英LP4位
 PFM / Dolcissima Maria 1974年 伊LP1位シングル20位
 PFM / La carrozza di Hans 1972年 伊LP1位
 PFM / Impressioni di Settembre 1972年 伊LP1位シングル9位





 Italian progressive rock festivalフィナーレの最終日はMauro PaganiとArea。最初はPFMはもうおなか一杯だし、Areaはあまり興味がなかったのでパスの予定でした。しかし、フェスティバルの最後を見届けようと、行く決意をしました。

 PFM(Premiata Fornelia Marconi)はイタリア史上、最も世界で成功したバンドです。そのフルートとバイオリンの担当だったのがMauro Pagani。
 ところが1976年の初来日以来、PFMとして来日していませんでした。 
 
 Mauro Paganiは今やイタリアを代表するSanremo音楽祭の音楽監督です。
 日本で例えれば、ブルーコメッツのメンバーは音楽的素養が深く、後に紅白歌合戦の音楽監督などになった人がいました。



 幕が上がると3人だけのこじんまりした編成。左にMauro Pagani、中央がドラム、右がキーボードです。Paganiの出演料が高いために、この人数になったのではないかと思います。クラシックの弦楽三重奏・音楽会という雰囲気です。

PFM / Dove...Quando, Amico Flauto, RAI 1972
http://www.youtube.com/watch?v=hlcJUzYve2Y&list=PL0F2B0A1A8C17E00E
メロトロンやムーグの試奏シーンもあるイタリア国営テレビRAIでの映像。

 曲は、Paganiのソロ作品からが多いようですが、PFM以外聞いたことがないのでわかりません。しかし、初めて聞いた曲でも、3人で耳あたりの心地よい演奏がされて良い雰囲気です。若い2人のサポートメンバーも優秀なミュージシャンでしょう。

 PaganiのMCの英語は流暢ですが、早すぎてよくわかりません。自分の英語力不足をまた嘆くことになりました。しかし、言葉の断片から、Paganiが「1975年の初来日以来、ずっと日本に行きたかった」という思いが伝わってきました。

Pagani不在の2002年来日DVDはイタリアでもヒット。


 Paganiは「3人で5人の音は出せないが、がんばります。」というようなことを言いました。懐かしいイントロが聞こえてきました。世界進出を果たした「幻の映像」で唯一イタリア語が新鮮だったIl banchettoです。

PFM(Premiata Fornelia Marconi)/ Il banchetto
http://www.youtube.com/watch?v=QDaBXs6DibA



 小学校のとき、近所の6畳ほどの懐かしい小さな本屋で最初に買った音楽雑誌がMusic Lifeの1973年11月号でした。
 そこでPFMの「幻の映像」は5つ★の月間最高アルバムに選出されています。

 このMusic Lifeで、PFMは東郷かおる子氏から「ムーグやメロトロンを十分使っていながら機械的になり過ぎることなく、暖かさと優しさに加え、一種の品の良ささえ感じられるアルバムです」と評されていますが、その印象は今も当っています。

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Music Life 1973年11月号(左)PFMが月間ベストアルバム
Music Life 1974年2月号(右)インタビュー「PFM驚異の出現」

 続いて驚いたのがPaganiがKing CrimsonのMoonChildを演奏したこと。Music Lifeの1974年2月号の特集PFMインタビューで、Pagani、Premoliの好きなミュージシャンとしてKing Crimson、Genesis、Gentle Giantが共通しています。

 PFMの初期のライブではKing Crimsonの「21世紀の精神異常者」が演奏収録されています。他方、Mussidaは他のインタビューでは、「最近(1973年)のKing Crimsonはあまり良くないです」と述べていました。やはり1stの影響が大きそうです。

King Crimson / Moonchild
http://www.youtube.com/watch?v=j1m1l00eaDg
こんなに長い曲だったのかと驚いた。「宮殿」の前奏曲という位置づけか。

「21世紀の精神異常者」収録。


 「あっ、キングクリムゾンだ」と驚いてから、MoonChildだと気づいて、この選曲こそプロだと思いました。「21世紀〜」の時代ではない。「エピタフ」や「宮殿」を演奏してはPFMの印象が薄れる。「風〜」では軽い。残ったのがMoonChild。

 Moonchildを挟んだことで、Paganiもクリムゾンのファンだったのかという親近感が湧き、ステージが身近に感じられました。Paganiは、「音楽キャリアの中でKing Crimsonや Pete Sinfieldとの出会いは大きかった」ということをMCで話しました。 

 その後、Paganiのソロ「地中海の伝説」など彼の音楽歴を辿りました。
 ほとんど初めて聴いた曲でしたが、Moonchildで感じた共感・一体感が持続して中半も「知らない曲だから」と退屈することがありませんでした。

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Pete Sinfieldが英語詩を書いた英語版シングル。
左:Cerebration(E'FESTA) 
右:The world became the world(Impressioni di Settembre)

 今回、一番聞きたかったDolcissima Mariaには感動しました。
 この曲のPaganiの美しいフルートを初めて聞くことができました。このシングルB面のVia Lumiere後半がPFMで一番好きなのですがこれは演奏しませんでした。

PFM / Dolcissima Maria
http://www.youtube.com/watch?v=2dEz1sN-XPE
http://www.youtube.com/watch?v=xV4CaPdoEak

イタリア語ヴァージョンは緑。英語は青。


 最後のアンコールは、PFMの定番で盛り上げてくれました。何度も聞いてきた曲ですが、3人編成が逆に新鮮でした。最後のセレブレイションE'FestaもPaganiがエレキギターを初めて持って気合のカッテイングを見せました。

PFM / Impressioni di Settembre
http://www.youtube.com/watch?v=2T1oKGynRVs
メロトロンが美しいLPヴァージョン。

黄金期ベスト。中央がPagani


Premiata Forneria Marconi PFM / Celebration(E’Festa) Live TV1974
http://www.youtube.com/watch?v=esHEPt41Sjc&list=PL0F2B0A1A8C17E00E

 2011年の第1回イタリアンフェス初日のPFMは映像とのコラボ。3日目はオーケストラとの競演。今回は3人編成で別のPFMを見せてくれました。すべてが違うライブでした。PFMはプロの中のプロのミュージシャンなんだと改めて感じました。

PFM+Paganiとして発売されたCD




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