2012年12月02日

渋谷公会堂・ベートーヴェン交響曲第九番

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6ヶ月の練習の成果を果たす日がついに来た


今日の1曲
 デビッド・ボウイDavid Bowie / ジーン・ジニー Jean Genie1972年
 PFM / Mr. 9 'till 5 and Rossini's William Tell Overture1975年
 天井桟敷「邪宗門」1972年1月30日渋谷公会堂
 セックス・ピストルズSex Pistols / Anarchy in the UK 1976年
 ベートーヴェン / 交響曲第九番「合唱付」
 ザ・タイガース / 花の首飾り 1968年オリコン8週1位
 James Brown / Give It Up Or Turn it A Loose 1970年


 ついにベートーヴェン「歓喜の歌」で生まれて初めてステージに立ちました。場所は、デビッド・ボウイの1973年初来日、1975年11月19日のPFM初来日、八代亜紀、タイガース等日本のトップスターのコンサートが行われてきた伝統の渋谷公会堂です。


みんなで「第九」を
http://music.geocities.jp/shibuya_orche1983/

デビッド・ボウイDavid Bowie / ジーン・ジニー Jean Genie1972年
http://www.youtube.com/watch?v=8arYqnp8tRE

小学生の頃は驚いたデビッド・ボウイのファッション。


ベートーヴェン「歓喜の歌」(交響曲第九番)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC9%E7%95%AA_(%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3)
 
 第九については、ほとんど説明不要と思いますが、第4楽章でそれまでの3楽章のテーマを提示して「そうじゃない!」と打ち消し、徐々にあの「歓喜の歌」のメロディーが提示され、拡大展開されてフィナーレに至るという構成に改めて感服しました。

PFM / Mr. 9 'till 5 and Rossini's William Tell Overture
http://www.youtube.com/watch?v=KFJq2BRVb0s
初来日公演ではライブ成功の後に感激したメンバーが楽屋で泣いたといわれている。



 合唱団員は男性の平均年齢は70歳ぐらいでしょうか。10:30から体操・発声のウォーミングアップ。団員の緊張をほぐすために若い先生が冗談を言って笑わせてくれます。
リハーサルで力を出し切ると本番で息切れするのでほどほどにと注意されました。

ベートーヴェン「歓喜の歌」(交響曲第九番・第4楽章)
http://www.youtube.com/watch?v=M08ULy_D5IQ&feature=related

 11:20から本番前のリハーサルで第4楽章を全部歌いました。指揮者の先生が「ベートーヴェンの歌を歌えるという喜びを持ってうたってください。決してベートーヴェンのような怖い顔をして歌わないように」と言われて爆笑しました。
 
 数名の先生しかいない観客席をステージから見渡しました。寺山修司率いる天井桟敷の伝説の1972年1月30日公演「邪宗門」では最後の団員のアジテーションと、観客に混じっていた過激派が乱入し、渋谷公会堂が破壊されるところも収録されています。

日ごろ、ストレスがたまっている方にはお勧めのCD。



 初めて見る舞台裏。楽屋で初めて蝶ネクタイをつけました。いよいよ本番。この楽屋にエルトン・ジョン、PFM、沢田研二など数え切れないアーティストが来たのかと思うと感慨深いです。区長が「人生の嫌なことを第九を聞いて忘れてください」と挨拶されています。

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幾多のアーティストが使用した化粧台と椅子

ベートーヴェン交響曲第9番「合唱」第1楽章第2楽章
http://www.youtube.com/watch?v=GHlPC3CAZ20&NR=1&feature=endscreen
あまりにも強烈なフルトヴェングラーFurtwänglerの第1楽章第2楽章。日本のようにドイツ本国で第九の人気がないのは戦争という負の記憶が強すぎるためか?



 第1楽章、第2楽章の間は、合唱団員は楽屋や、公会堂のロビーなどで待機しています。第3楽章の前に廊下に集合します。緊張をほぐすためにストレッチをしました。第2楽章が終わって、ついにステージに上がります。「堂々と胸をはって」と言われていました。

 第3楽章は、他の楽章と比べて特徴が少ない。第4楽章を際立たせるためにでしょう。昔400勝投手の金田が速球の前に下手でほいっとスロ−ボールを投げていたのを思い出しました。

ベートーヴェン交響曲第9番「合唱」第3楽章
http://www.youtube.com/watch?v=J2_clwRah_U



 するとだんだん目眩がしてきました。貧血のような感じです。このままだと倒れる。
年配の方が多いので「医者も一日中待機してますから、体調が悪くなったら無理せずにしゃがんでください」とは事前に言われていました。

 頭の中がパニック状態になりました。「85歳の人も頑張っているのに、大観衆の前で自分だけしゃがんだらかっこ悪すぎる。」「でもこのまま我慢していたら、貧血で倒れてコンサートがぶち壊しだ。」とわけがわからない。

 すると昔の択一試験のときのことを思い出しました。「頭がパニック状態になったら深呼吸せよ。」腹式で思いっ切り深呼吸を続けました。すると意識が回復してきました。
 「ああ、よかった〜」原因は緊張のために呼吸するのを忘れていたためでした。

ベートーヴェン交響曲第9番「合唱」第4楽章
http://www.youtube.com/watch?v=X6s6YKlTpfw
10000人の合唱団。5:10〜の部分は、毎回快感で思わずステップを踏んでしまいそうになるが「動いてはいけません」と指示されているので我慢。クラブでかけてほしい。



 第4楽章で6月からの練習成果を出し切るつもりで歌いました。よくベートーヴェンの性格なら現代に生まれてたらパンクロックをやってたと言われます。怒鳴りはしませんが気分はSex Pistols。先生に言われたように二階席に飛ばすつもりで歌いました。

セックス・ピストルズSex Pistols / Anarchy in the UK - 1976TV初出演
http://www.youtube.com/watch?v=yxK2KWFB1S4
ベートーヴェンは封建社会からの市民階級の解放の喜びを表すために「歓喜の歌」合唱部分をわれわれのような素人でも歌えるように作った。
ジョニー・ロットンは労働者階級の怒りを自ら叫んだ。
http://www.youtube.com/watch?v=94DNV6oM8HU 
3:30〜だけ。



 6月から延べ50時間、区民館で練習した「歓喜の歌」第4楽章が終わりました。
 いつもは拍手する側でしたが、生まれて初めて聞く拍手に感動しました。
 完結した第九の後には、アンコールを求める拍手もありません。

 1968年1月27日の東京労音「ザ・タイガースショー」では、沢田研二(ジュリー)と加橋かつみ(トッポ)がライブの後でこの舞台で大喧嘩しています。我々はそのようなこともなく、お世話になった方にご挨拶をして渋谷公会堂を去りました。

ザ・タイガース / 花の首飾り
http://www.youtube.com/watch?v=u0KvFvJ80Ow
大喧嘩の後のころ。沢田研二と加橋かつみは全く口を聞かなかったという。


 
 聞きにきてくれた体調を崩しているゞゞさんから「よかったです。元気になりました。」と電話がかかってきて嬉しかったです。留置場のд君に「今日これを歌ってきたぜ」と言って歌ったら、「よろこびの歌ですね。中学のとき聞きました」と喜んでいました。

 第九のカセットテープを毎日電車の中で聴いてきた3ヶ月でした。これからは年末年始のクラブに向けてダンス訓練に切り替えです。Manhattan Recordでどんな音が旬なのか確認しました。しばらく4階まではエレベーターを使わず歩いて鍛えることにします。
 
James Brown / Give It Up Or Turn it A Loose
http://www.youtube.com/watch?v=pf5CqSDgiLU&feature=fvst
これからはギャルに認められるダンスができるように体力とリズム感を強化。



「第九」を終えた渋谷公会堂。ダンスという次なる戦いが始まる。
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posted by カンカン at 18:48| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | クラシック Classic Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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