2012年01月09日

新春血戦5番勝負−プログレ対ソウル-中堅 ジェームス・ブラウン対キング・クリムゾン  パフォーマンス対決

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わが家が建つよりも4年前に発売されたJames Brown の正真正銘のデビュー曲。
78回転SP盤のPLEASE PLEASE PLEASE。
ここから、R&B、ソウル、ファンク、ハウス、ヒップホップの歴史が始まった。


今日の1曲
<622>  ジェームス・ブラウンJames Brown  
    / プリーズ・プリーズ・プリーズ PLEASE PLEASE PLEASE 1956年
<623> キング・クリムゾンKING CRIMSON
    / 太陽と戦慄パート1Larks' tongues in aspic part 1 1972年


  新春血戦5番勝負−プログレ対ソウルもいよいよ中盤。ソウルチームは、ここで大将クラスの御大JBことJames Brownを投入。The hardest working man in the worldと呼ばれたJBの名物パフォーマンスをご覧下さい。


〜 ソウルチーム 中堅 ジェームス・ブラウン 〜


  プリーズ・プリーズ・プリーズPLEASE PLEASE PLEASEは1956年のデビュー曲。ライブのクライマックスで一生演奏され続けました。精魂尽きたJBが倒れるとマントをかけて抱き起こし、JBが再生するというパフォーマンスはマントショーと呼ばれました。

まだ黒人差別の強い時代。白人女性の足がジャケットに使われたJBの1stアルバム。


★ジェームス・ブラウンJames Brown / PLEASE PLEASE PLEASE
http://www.youtube.com/watch?v=LQdMZ1qrn6k
倒れても倒れても不死鳥のように甦る。
伝説のプロレスラーのパフォーマンスにヒントを得たというJBの十八番。
この1964年のTAMIショーでは、この後に怒涛のNight Trainで幕。

JAMES BROWN /Get Involved & Soul Power (パリOlympia 1971)
http://www.youtube.com/watch?v=WZ6956rE1Z4&feature=related
もう1曲強烈な1971年の映像もどうぞ。これも、PLEASE PLEASE PLEASEで立ち上がった後に最後の力を出し切る本当のエンディング・シーン。

買ったけど、まだ恐れ多くてほとんど見ていないJB全盛期の3枚組DVD。



〜 プログレチーム 中堅 キング・クリムゾン 〜


  ソウルチームが早くもJBを投入したためプログレチームはパニック状態に。タイムを要求しました。JBのパフォーマンスに対抗しうる最終兵器はこの男しかいないと指名されたその名は、キング・クリムゾンのジェイミー・ミューアJamie Muirだ!

キング・クリムゾンKing Crimson WIKI
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%A0%E3%82%BE%E3%83%B3

もはや人類の至宝。ドイツのテレビ・ブレーメンのBEAT CLUB
http://www.whd.co.jp/specials/detail/19
40年も前に何故このような創造性のある作品が生まれたのか。




★キング・クリムゾン KING CRIMSON
   / 太陽と戦慄パート1 Larks' tongues in aspic part1
http://www.youtube.com/watch?v=WhudDa3JAyc&ob=av3n
ぜひ、ジェイミー・ミューアの一世一代の活躍をご覧ください。
3年前、吉幾三の空前のテレビパフォーマンス(残念ながら今はYoutubeから削除)に感動したとき以来の長文解説を書きました。後でアホなこと書いたなと思ってるのですが、そのまま残します。無視していただいて結構です。

0:00 最初は誰が「主役」かわからないと思います。これも演出か。
0:25 中腰で獲りつかれたような目で打楽器を叩いている男。これが今回の「主役」、ジェイミー・ミューアです!
0:45 さて、もうひとりの打楽器ドラマーが、普通人ビルブラ(Bill Bruford)です。こちらは「なんで俺こんなこと、やってんのよ?」というやる気のない顔で叩いてますね。
1:09 イケメンのバイオリニスト。これも「主役」の引き立て役にすぎない。
1:27 「主役」が何故おしゃぶりのように笛をくわえているのかわからない。ヒゲはサルバドール・ダリのつもりか。背中がはだけている意味は?
1:58 このメガネの人がバンドの絶対的リーダー、ロバート・フリップです。
2:06〜2:40「主役」の空前絶後の「ラッパ」パフォーマンス。お前はチャルメラおじさんか。西洋人が太宰治の「人間失格」を読むと「まるで自分のことのようだ」と感じるという。「人間失格」はまさにこの「主役」のためにあると思う。また、私自身は「主役」の行為を見て「人の振り見て我が振り直せ」という格言を想起し、自戒しました。
2:57 バンドリーダーにも見せ場を作るテレビスタッフの配慮。
3:10 数々のバンドを渡り歩いたイギリスを代表するベーシストの一人、ジョン・ウェットンも「主役」の前では影が薄い。



3:33 水を得た魚のように、そこいらにあるものを叩きまくる「主役」。そこにKING CRIMSONの看板が大写しになる憎い演出。
4:18 ビルブラが突然「アーー」と奇声を上げて存在を主張する。このままでは「主役」に食われるという危機感の表れか。
4:21〜 こんどは「主役」が普通にビートを叩きだした。「俺だってやろうと思えばできるんやで」という態度に逆に危険を感じる。しかも左利き。俺と同じってか。
4:30 「主役」と同じビートを叩くだけのビルブラ。正直いなくてよい。要するにビルブラは、「主役」が突然消えたり倒れたりした場合の補充要員だったのだろう。
5:19 ここからの「主役」がまた怪しい。鉄板を撫でだした。
5:22 イケメン・バイオリンの意味不明の笑顔。ついに頭が犯されたか。
5:57〜ラスト ずっと「主役」のショットが続く。「あんたが主役、あんたが大将」と BEATCLUBのスタッフたちも公認、脱帽した証拠。
6:06 「主役」もお疲れのようだ。この後、仏道に入られた。

  ジェイミー・ミューアはライブで自分の体をナイフで切ったりする変態パフォーマンスの果てに、キング・クリムゾンを1作のみで脱退。仏教の宗教活動に入る。原爆の絵などを描く画家でもあります。プログレチームの意表を突く反撃で勝敗は混迷に。

King Crimson / 太陽と戦慄Larks' Tongues in Aspic 全曲 1972年
http://www.youtube.com/watch?v=-gLmdB7nh9c
8:34までがLarks' Tongues in Aspic part 1。
39:37からがLarks' Tongues in Aspic part 2。
45:00からラストの余韻だけでも聞いてみてください。

  こんな狂気の作品がレコード店の表で堂々と売られていた時代が1972年。もともとKing Crimsonは、1969年にベトナム戦争の殺戮の映像をテレビで見た衝撃からインスピレーションを受けて生まれたバンドと言われています。

The Music Improvisation Company / Tuck (1970)
http://www.youtube.com/watch?v=jkefQfA8vis
ジェイミー・ミューアJamie Muirは、こんな訳のわからん音楽もやっていました。ベトナム戦争のためにみんな悩んだ。そして仏の道に。



posted by カンカン at 09:59| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | プログレ対ソウル5番勝負 Prog vs Soul | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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