2011年11月06日

The Trip来日〜正夢U Villa Pamphili イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスティヴァル1

P1010075.JPG
右:表紙にTrip、Le Ormeなどが並ぶイタリアの本
中:Italian Progressive Rock Festivalのチラシ
下:PFM「幻の映像」の内ジャケット

<526> トリップThe Trip / Atlantide 1972年 イタリアLP最高9位
<527>  The Trip / Caronte Part.1 1971年 イタリアLP最高13位
<528>  PFM / プロムナード・ザ・パズル 1973年イタリアLP最高2位
  
  
  新しく受任した少年事件の女の子は不幸な生い立ちを事前に聞いて心配していたが、会ってみると素直で明るい。ほっとしました。「今日ライブに行くんだよ」と言ったら、「そういうのって大事ですよね」と笑っていました。

  イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスティヴァルに行ってきました。
  今年の2月3日のブログで「かっこいいRock T」として紹介したイタリアのバンドThe Tripが本当に来日してしまった。Latte e Mieleに続く正夢。 

  「プログレッシヴ・ロック」と聞いてもピンとこない若い方は、2008年10月12日のブログ「クラシカル・ロック」をのぞいてください。そこでイタリアのロックを解説しています。
  http://soleluna.seesaa.net/article/107966115.html

8万人集まったローマの1972年のVilla Pamphili音楽祭でTripは主役級だった。


  ついにTripのライブが始まりました。メンバーも「日本でのライブなど想像できなかった」と言っています。こちらも全くそうです。お互い様というやつですね。幕が上がり、白髪のJoe Vescoviが見えた。やっぱりこれは正夢だ。

  3rdアルバムAtlantideの1曲目からスタート。日本では過小評価のTrip。
  しかし、ライブは凄じかった。ドラムが世界で5指に入るドラマーであろうFurio Chiricoなのだ。可能な限り、体でリズムを体感しながら聞いた。

トリップThe Trip / Atlantide
http://www.youtube.com/watch?v=g7xlkzbMXUg&feature=related
ドイツのTriumviratもTripの隠れファンだったのではないかと思うほど曲想や、ジャケットが似ている。

トリップThe Trip / Atlantide
http://www.youtube.com/watch?v=xapKHZmTN_s&feature=related
超驚愕のイタリアプログレッシブ・レア映像集発見!!! TRIPは6:45から
まだまだ、イタリアのテレビ局の倉庫にはビデオの金塊が埋もれているはず…



  Vescoviのクラシックの素養が際立つキーボード、鬼神のように叩きまくるChirico。
  そして今はボーカルに専念する仙人のようなイギリス人Andersonを若手のギタリストとベースが支えている。

The Trip / Caronte Part.1 (1971)
http://www.youtube.com/watch?v=Y9WJRDpjdJw&feature=related
かっこいいロックとは何か。2:00から爆音でイヤホンで聞いてください。

The Trip / CaronteT 2010Live
http://www.youtube.com/watch?v=8HgolvoQyLA&feature=related
1:40からどうぞ。ドラムはFurio Chirico

  Anderson は歌わないときも、この瞬間を刻み付けるように客席をじっと見ていた。Vescoviの、今は亡きJimi Hendrixそして(ドラッグで亡くなったオリジナルメンバー)Billy Grayに捧げますという涙声のMCの後にCaronteから次の曲が。

The Trip / L' Ultima Ora E Ode A J. Hendrix
http://www.youtube.com/watch?v=dfbVq9jFmJg&feature=related

The Trip / Fantasia (1970)
http://www.youtube.com/watch?v=E5D_Ut4Ei00&feature=related
トリップがイタリアロック草創期の最重要バンドだったことを証明する主演映画の超希少な“カラー”映像。この日は演奏せず。

The Trip / Il Vuoto
http://www.youtube.com/watch?v=r05Xqz8ni-U
atlantideのラスト

  最後のパイプオルガンの荘厳な曲でのAndersonの叫びは感動的だった。
  フィナーレはスタンディングオベーション。
  Andersonと帰っていくVescoviの丸く曲がった背中が歴史を感じさせた。



  Tripだけでもお腹いっぱいという感じで満足。2つ目のバンドはGoblin。ホラー映画のサントラがTripとPFMの間で、どんな感じで演奏されるのか?
  2日目も同じセットでもう一度見たので、次のブログでレポートします。






  トリはPFM。正直のところ、夏にPFMは野音で聞いているし、また同じものを聞くのは嫌だなと思っていました。ところが予想に反して、計算しつくされた素晴らしい映像を同時進行させる感動的なライブでした。

PFMの初DVDはLive in Japan。リーダーのチョッチョは日本を第2の故郷と呼ぶ。


  まず聞こえてきたのは、地味ながら心にしみるメロディー。これが1曲目か…ううっ、中学の頃に戻って泣きそうになった。中学の頃は金がなくLPも買えなかったからB面の最後まで何度も繰り返し聞いたものでした。

PFM / プロムナード・ザ・パズル
http://www.youtube.com/watch?v=3Xguc3jCQ0E&feature=fvsr
3:35からはクラシック、4:06は涙涙、まさに、人生は川のようなもの。

PFM / Promenade The Puzzle
http://www.youtube.com/watch?v=i9hJ7m2_Uc8
演奏中に使用された映像。

PFM / Promenade The Puzzle  Live in Japan -
http://www.youtube.com/watch?v=U_p2IDb2I2U
PFMの初DVDは、この“LIVE IN JAPAN”だそうだ。



  ここからが今回のライブの本領発揮。知らない曲ばかりですが、演奏がとにかく凄い上にバックの映像が極めて上質。「映像のための音」がサントラですが、こちらは「音のための映像」でした。以下主だったもの。

@ 満潮に水没するヴェニス
  いずれ死んでいく町を人間の人生に重ねているようだ。
  地球温暖化など文明への厳しい警鐘を感じた。

A 川に吊橋を架ける黒人の原住民の映像
  曲芸のような技術で向こう岸に綱を渡し、そこから橋を編んでいく。
  人間は信じられ難いこと(ピラミッドなど)が可能なのだ。

B 人力飛行機で空を飛ぼうとするルネッサンス時代の男
  鳥に憧れる男が、布で作った羽で空を無謀にも飛ぼうとする。
  男は墜落するであろう瞬間に映像は終わる。最後にLeonardo da Vinciの名が。

C   「禅」という文字で始まる映像
  映像の意味は理解できない。
  音が見事に融合していく。

  メロディーにあの1970年代前半のPFMが若かった頃の美しさや輝きはもはやありません。見せてくれたのは、何十年もの経験を持つ職人の工芸の技でした。
  ただただ、ため息の連続でした。

  Four halls、そしてアンコールにはお決まりの「9月の印象」と「セレブレイション」。マンネリなど存在しない、過去の栄光のPFMと、現在の職人としてのPFMの両面を、堪能させてもらいました。





この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック