Clubhouseの12インチ Deep in My Heart
バレエ、プロレス、クラシックのチラシ、パンフレット
<67> シューベルト Schubert / アヴェ・マリアAve Maria
<68> チャイコフスキー Tchaikovsky / くるみ割り人形
<69> クラブハウス Clubhouse / Deep in My Heart 1991
<70> バッハBach / マタイ受難曲 Matthäuspassion - 01 - Kommt, ihr Töchter
経済も政治も混迷を極めております。自民党も民主党も厳しいですね。こんなときこそ古典に帰って基礎を固めるのもよいのではないかと歴史の本ばかり読んでいます。音楽も基礎ということでクラシックが最近は多くなりました。
〜 魂のさすらい シューベルト 〜
シューベルトばかりのコンサートに行きました。
出演者の解説によるとシューベルトは31歳の若さで死ぬまで貧乏で,彼の作品形式は当時は新しすぎて生前は認められなかった。ゲーテにも無視されたらしい。ちょっと後の時代には時代が追いついたため,メンデルスゾーンは商業的にも成功した。シューベルト,メンデルスゾーンは同格と思っていたのにそんな違いがあったことを初めて知りました。
そんな話を聞くともう一度,今まで関心のなかったシューベルトを聞いてみたくなりました。貧乏でも人生あきらめたらあかんという気になりました。
シューベルト Schubert / アヴェ・マリアAve Maria - Deanna Durbin
http://www.youtube.com/watch?v=lT_b_MWrJQU&feature=related
〜 バレエの科学 〜
シューベルトのコンサートはアヴェマリアと“ます”が聞けたので,前半で退場。
今度は近くの音大で,怪我の管理など「バレエを科学する」という講演。
ひそかにダンサーを目指す私は,実は昔からバレエに憧れていました。でも日本男子の短足にもっこりタイツはどうも抵抗があり,やろうとは思いませんでした。一昨年,初めてダンススクールで習ったときは嬉しかったです。
会場に入ると若いバレリーナさんが多くてなんだかホクホクでした。
日本でも有名なバレエ団の代表などが講演していました。
バレエの厳しさを知りました。体の怪我などは日常で,それでも公演に出なくてはならない。
特に,バレリーナでは摂食障害など精神的な疾患を負っている人が大半であるいうことに驚いた。
最近バレエの教則本を読んだ。以前からストラヴィンスキーの春の祭典のような掴みどころのない難曲をどうして踊れるのか不思議だった。バレエのステップにはすべて名前がついていて,ダンサーはそれを体に叩き込み,振付師の指示のとおりステップの組み合わせをロボットのように踊っているのだ。だから難曲でも2時間で振り付けを覚えられる。やっとそういうことかとわかった。
ただ,そういう表現が踊りと言えるのか疑問におもった。私にとってダンスは自由であり,心の解放であったり,ときには自分の内臓をさらけだすような行為でもある。
アメリカで生まれた黒人のダンスは,奴隷制度から解放するための心の叫びでもあった。
しかし,ヨーロッパで生まれたバレエについてまだ歴史の勉強が足りないけれど,これは見てもらうためのダンスであって,ダンスをすること自体が抑圧ではないのかと思った。日本では高級な習い事のように見られているけど,本当にバレエが好きでなければ牢獄ではないか。
ストリートダンスも全て型にはめるようになってしまったらつまらない。自由が一番だ。
翌日,バレエの公演を初めて見ました。
パンフレットをみると若い女子大生ばかりである。「う〜む素晴らしいの〜」とわくわくしながら,前から2列目で観劇。
初めの曲はまったく古典的。決められたステップの組み合わせだ。たいへんだなあと思ってみていました。でも,なんでバレエのお化粧ってオバサンみたいなマツゲをつけるんだろう。すっぴんの方が綺麗な子がいるのになあと思いました。ギャルっぽい化粧なんかも良い。ファンの幅が広がるだろう。そしてかぶりつきの席を高額にするのだ。なんですかこれは。
続いて前衛的な曲は,照明も暗くなりちょっとエッチでいい感じ。ロボットみたいな古典よりも踊っている人たちも心を解放できるのではないか。セクシーダンスを堪能させていただいた。
そして名曲のチャイコフスキー / くるみ割り人形。生のオーケストラも素晴らしい。踊りはとりたてて新しいこともないが,20回ぐらいスピンしたり,フィギアスケートみたいに回転が見せ場になっている。怪我が多いわけだ。
バレエ初体験。無料に感謝して会場を出ました。
チャイコフスキー Tchaikovsky / くるみ割り人形Waltz of the Flowers by BPO
http://www.youtube.com/watch?v=QK3ELt0zPLg&feature=related
〜 渋谷axxcis 〜
渋谷axxcis HP
http://www.axxcis.net
新しいクラブの開拓ということで,わくわくして渋谷axxcisに行きました。20年ぐらい前に毎日のように通った予備校のすぐそばにあった。渋谷南口は大きな空き地だったところがビルだらけになっていて驚いた。
昔からあった音楽スタジオがまだ残っていた。メンバー募集を見るとパンクが多い。たしかにパンクは手っ取り早いが,食べていくにはきついだろう。パンクはただでなら聞く気になるが,Sex Pistols以外はお金を出して聞いたことは一度もない。最近「少年メリケンサック」というパンクの映画が話題になっています。
渋谷axxcisは早い時間でも並んでいる人が多かった。今日はハウスのイベントです。
中に入って,早速Tシャツに着替えて戦闘準備。すでに109のトイレでチュウハイを飲んでいい気分。
3つのフロアーを探検。4Fが一番踊れそうだ。お客さんは,まったりしていて,ジャンパーを着たままの人とかが多い。
Tシャツで「踊ったるで〜」などというノリなのは私だけだ。まあ浮いているが、人目を気にせずガンガンいく方針なので徹底的にやるまでです。着替えのシャツもちゃんと持参している。
筋トレの効果で足がまた動くようになってきた。Wombより音が小さいのでスピーカーの前に行く。女の子たちが横に見に来るが,もうテンションが上がってしまって止めるわけにはいかない。声はおかけできません。申し訳ありません。この前,おばあちゃんに電話して踊っているとギャルに声をかけられるよと報告したら喜んでくれた。今まで子供の頃からさんざん私を馬鹿にしてきた神戸の姪たちも渋谷のギャルが寄ってくるで〜と言ったらやっと見直してくれたようだ。昔はキャーと言われて振り向いたら有名人だったこともあったし、真っ昼間から女の子が体を触りにきたことも何度もあったのだ。
今回のテーマは,脱力と緊張。黒人のダンスは脱力が基調になっている。白人のバレエは緊張が基礎にある。本来は,白人のダンスを崩したのが黒人のダンスという順番だろうが,黒人のダンスを基調にして体を温めたところで,途中から白人のダンスでそれを崩す。ダンスに理屈などどうでもいいけど。後半は非常に面白くなった。最後にアジア人として舞踏の感覚でリズムを消したところでお仕舞いにしました。
6Fで一休みしところで,こんどは5Fのテクノのフロアーへ。一番早いステップで踊る。1万メートルの後に,100メートルダッシュという感じ。DJが女の子だったこともあって張り切った。
帰ることにしてトイレでシャツを着替える。汗をかいたままだとまた風邪をひいてしまう。
最後に4Fを覗くと人だかり。ファッションショーをやっていた。
いやいや^о^これがまた可愛い女の子が多いこと。ツンとすましたりしてもうたまらんです。鼻の下が長くなるとはこのことかと思いました。
2時間踊った疲れも癒やされました。
幸せな気持ちで終電に乗って帰りました。
今回は,ハウスの古い名曲を紹介します。
Clubhouse / Deep in My Heart 1991年
http://www.youtube.com/watch?v=iYt0XNCr6B0
クラブの翌日,音大の打楽器のコンサートへ。ダンスのヒントを得られないかなと思って行ってみました。振動を体感すべく最前列へ。
伴奏のピアノのお人形さんのような女の子にうっとり。はだけた肩の白い柔肌が鍵盤を叩くたびに躍動する。あ〜美しいの〜となんとも幸せな気分。音楽なんかもうどうでもいいという感じでした。
現代音楽なので例によってわけのわからない曲ばかり。
音楽というより前衛芝居である。鉄板をたたいたり,ホースを振り回して音を立てたり,いろんな音楽があるものだ。曲の最後に「おくりびとがアカデミー賞を取りました」というラジオ放送を流してお仕舞いというのもあった。
〜 行け!タイガーマスクuomo tigreU 〜
招待券がもらえたので生まれて初めてプロレスを見に行きました。
お目当ては2代目タイガーマスク三沢光晴。
年老いたとはいえ,一度は“タイガーマスク”を名乗った男の生き様を見せてもらいたいと思いました。
観戦の前にアントニオ猪木の自伝を読んで,感銘を受けた。ブラジルに移民したことは聞いていたが,楽園だと思っていたら予想とはまったく異なり,初日から奴隷のように拳銃を突きつけられて血だらけで働かせられたという話には驚いた。その過酷な労働が彼の肉体の基礎になった。そして力道山の下での厳しい修行が彼の精神の基礎になった。「燃える闘魂」の原点がやっとわかった。モハメッド・アリとの異種格闘技戦も先日再放送された。
武道館に来るのはJames Brownのコンサート以来だ。もう10年たったのかと思うと時が経つのは早い。
プロレスはついに50年続いた日本テレビの放送が打ち切りになる。私の子供のころは全盛期だったが。
3階席から見るリングは遠い。技は高度だ。初代タイガーマスクの革命的な攻撃・防御が今は当たり前のようになっている。凄い技が出ると思わず「ウォーッ」と叫んでしまう。
タイガーマスクuomo tigre vs ダイナマイト・キッド
http://www.youtube.com/watch?v=l7tKdVaTWnA
ダイナマイト・キッドも長い闘いの末に今は車椅子の生活という。
そしてついに2代目タイガーマスク三沢光晴が現れた。もうお腹も膨らんでいる。もう全盛期の姿ではない。メインも後輩に譲っているようだ。ただ,場外で一度だけ鬼神のようなチョップを見せたときに彼の意地のようなものを垣間見ることができた。
もう格闘技というよりも曲芸のような技が出てくる。相手を叩きのめすというよりも,アイスダンスのように相手と一緒になって肉体芸術を作っている。
しかしそこには,アントニオ猪木のような精神性は見られない。アントニオ猪木は時代の要請だったのだろう。
もう帰ろうかと思って階段を降りて出口のそばで見たら,さっきより距離の近いところで,レスラーたちの戦う表情を目の当たりにして動けなくなった。
よーし,自分もダンスをやるぞと心に誓い,会場を後にした。
昨日はプロレスの余韻にひたりながら,ジムに行き筋トレに励んだ。
ランニング,筋トレのときは,ウォークマンでバッハのマタイ受難曲をひたすら聞き返している。
今ちょうどメンゲルベルグの1939年の歴史的なマタイ受難曲が届きました。
さっそく聴いて鳥肌が立っています。戦時下で行われた記録と思うと実に重い。
バッハBach / マタイ受難曲 Matthäuspassion - 01 - Kommt, ihr Töchter
http://www.youtube.com/watch?v=_E_AOn-94tw&feature=related
カール・リヒターのDVDをやっと2週間前に入手できた。
マタイ受難曲は西洋の生んだ最高の音楽という記事を最近何度か目にした。
http://www.youtube.com/watch?v=PgurNJLivG0&feature=related
Roy Goodmanのテンポの速いマタイ受難曲。
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