2009年01月15日

新春・イタリア名曲・第3弾 + 新春シネマU 今日の1曲 <55> クラウディオ・バリオーニ Claudio Baglioni (+<56> ザ・フー The Who)

P1010034.JPG
クラウディオ・バリオーニがまだ無名時代に発売されたブラザーサン・シスタームーンFratello sole sorella luna
ドノヴァンの英語ヴァージョンより十倍感動的。B面に2曲入っている。


− 新春・イタリア名曲・第3弾 −



55 クラウディオ・バリオーニ Claudio Baglioni / ブラザーサン・シスタームーンFratello sole sorella luna
(Riz Ortolani 曲)

  前回のイ・プーに続いて,クラウディオ・バリオーニ Claudio Baglioniは,イタリアを代表する国民的男性歌手です。
  特に1970年代前半は,3枚ものLPをヒットチャートのNo.1に送り込みました。

クラウディオ・バリオーニの長い経歴 イタリア語wikipedia
http://it.wikipedia.org/wiki/Claudio_Baglioni


  映画「ブラザーサン・シスタームーンFratello sole sorella luna」は,中世イタリアにおける最も著名なキリスト教の聖人アッシジのフランチェスコの若き日々の戦いを綴った映画で,日本でもヒットしました。私はまだ見たことがないのですが,昔から感動的な映画として語り継がれています。

  クラウディオ・バリオーニは,1972年にQuesto piccolo grande amore(この曲は,この100年でもっともポピュラーなイタリアの歌に選ばれています)で大ブレイクする前に,このFratello sole sorella lunaを録音しています。

 アッシジのフランチェスコ wikipedia.
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%83%E3%82%B7%E3%82%B8%E3%81%AE%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%B3

  Claudio Baglioni のFratello sole sorella lunaは,個人的にも最も好きなイタリアの歌です。
  このブログのURLのsoleluna.seasaa.netもこの曲から思いついて決めました。


クラウディオ・バリオーニ Claudio Baglioni / ブラザーサン・シスタームーンFratello sole sorella luna
オリジナル・イタリア語ヴァージョン
http://jp.youtube.com/watch?v=caXDwPLi-ls
1:20から昇天していく歌とオーケストラをヘッドフォンで是非聴いてみてください。
バッハの宗教曲にも匹敵する20世紀の傑作。


クラウディオ・バリオーニ Claudio Baglioni / ブラザーサン・シスタームーンFratello sole sorella luna
大観衆を前に歌う2005年のライブ
http://jp.youtube.com/watch?v=qkxqhKxYS74&feature=related
2:37からの素晴らしいアレンジが感動的。






−  新春シネマU −
 


56 ザ・フー The Who / 愛の支配 Love, Reign O'er Me


  今回も,クラウディオ・バリオーニClaudio Baglioniのあとに何故か関係もなくザ・フーThe Whoです。

  昨日も,先週に続き,渋谷でザ・フーThe Whoというバンドの音楽の映画を見ました。

  若い人は全然聞いたことがないかもしれませんが,ザ・フーThe Whoは,日本でも街で見かける不良パンクバンドの元祖のようなイギリスの大ベテランロックバンドです。

ザ・フーThe Who  wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%BC

  このバンドは,BeatlesやRolling Stonesのように日本では成功せず,最近になって評価され始めました。
  私も子供の頃,「ブー・フー・ウー」という3匹の子豚がでてくる子供番組があり,「ザ・フー」なんてかっこ悪いなと思っていました。写真を見ても特にキース・ムーンというドラムが「せんだみつお」というコメディアンのようなルックスでした。

  しかし,先週紹介したSex Pistolsが既成のバンドをすべて罵倒してデビューしたとき,唯一認めたバンドがThe Whoでした。
  私はSex Pistolsが好きなことと,以前見たThe Whoの音楽を使った「さらば青春の光」という映画に感動したことがあったので,今回The Whoの歴史を知りたいと思って映画館に足を運びました。

  一言で言って,やはりThe Who はBeatlesやRolling Stones, Sex Pistolsのような神から祝福されたような音楽的才能を持っていない。曲がつまらないし,しゃべってばかりいる。
  せっかくRolling Stones, Sex Pistolsのときのように最前列の真ん中で「踊るぞ」と意気込んできたのに途中で眠くなってきました。
 
  それでも,最後は感動して映画館を出ました。

  まず,とにかくキース・ムーンのドラムが狂っている。私も昔こんな気持ちで踊っていたなあと思い出して共感をおぼえました。
  次に,ピートがギターを壊すのは,ただ目立ちたいからでなく,小野洋子とか反核を訴える芸術家が物を壊すのを見て着想を得たということを知りました。ギターを壊すために経済的にも苦しかったことも知りました。
  ロジャー・ダルトリーも初めはただの喧嘩の大将だったのが,個性的なメンバーともまれながら,年月を経てどんどん魅力的なパフォーマーになっていきます。

 4人いたメンバーのうちキースとジョンの2人は,破滅的な生活の果てに死んでしまいます。
 残された2人ロジャーとピートは以前よりも結束を深め,穏やかな表情になったピートが「また戻ってくる」と観衆に言い残して映画は終わります。

 音楽の映画というより,人生の映画という感じでした。
 たしかに音楽的才能は乏しい。最後に,これでもかとばかりに彼らの唯一の大ヒット曲My Generationばかりかかるのも,それを暗示しているようです。

  しかし,イギリスで労働者階級として生まれ,平凡な才能しか持ち合わせていない若者がどうやって社会と戦ってきたのかということは,画面から切々と伝わってきました。
  昔,オリンピックのマラソンで,ビリになった女性の選手がふらふらになってゴールしたときに,優勝選手と同じような賞賛が贈られたのと同じような感動を覚えました。


ザ・フー The Who / 愛の支配 Love, Reign O'er Me
http://jp.youtube.com/watch?v=bKBATzh9q1g&feature=related
  The Whoの音楽を使った映画「さらば青春の光」のラストシーンの感動的な曲。
  モッズという1960年代の労働者階級の不良グループの少年が,家庭にも恋人にも見放され,スティングが演じる憧れの先輩がホテルで客に頭を下げる姿を見て失望し,最後にスクーターとともに崖から落ちて自殺する絶望的な青春映画…と10年以上思っていたのですが,実は彼は生きていることが冒頭のシーンに写っていて,この映画は,少年がモッズから卒業していくことがテーマであることを最近知りました。でもとても良い映画だということには変わりありません。

  はじめ、ピート・タウンゼントがこの映画の主人公をSex Pistolsのジョニー・ロットンに頼みに行ったとき、ピートはおそれのために震えていたという話を聞いたことがあります。




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