2008年12月25日

スゴい! 本当にスゴい! 今日の1曲 <51> ザ・ローリング・ストーンズ THE ROLLING STONES

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小学生の時に買った,ジャンピン・ジャック・フラッシュを1曲目に収録したLP「ローリング・ストーンズ / BIG HITS 2」 ビートルズのシングル「レット・イット・ビー」と共に一生手放せないレコードの一枚。


51 ザ・ローリング・ストーンズTHE ROLLING STONES / ジャンピン・ジャック・フラッシュJumpin' Juck Flash 1968年


  アメリカ発の未曾有の不景気が日本をも直撃しています。
  私も昔,いすずやHONDAの自動車工場の寮に泊まりこんでアルバイトをしたことがあり期間工の人と同室だったので,派遣社員の大量契約打ち切りの話を聞くと他人事とは思えません。

  こんなときに元気を出させてくれるものはないかと思っていたところに,ちょうどローリング・ストーンズの「シャイン・ア・ライト」という映画が公開されていました。


  若い人には,ローリング・ストーンズといってもピンとこないかもしれません。
  21年前,某CDメガストアのアメリカ人の社長に仕事で会ったときに「ビートルズとローリング・ストーンズは,もはやヨーロッパの歴史の一部だ」と言っていました。それ位,大きな存在です。

  ローリング・ストーンズの歴史はこちらをご覧になってください。
  http://rock.princess.cc/rock-4/R.Stones.html



  先日,12月3日に渋谷NUTSで踊って朝帰りするときに地下鉄構内で,初めて「シャイン・ア・ライト」のポスターを見ました。
  60歳を過ぎたキースの皺だらけの顔を見たときは「ひえー,もう極道の世界だな」と思いました。よく45年もバンドを続けられるものです。

  私が20年前,人生の転機となる決断をしたころにずっと聴いていたのがレ・オルメLE ORMEでした。そして,最終的な決断をした日に見たのが,ローリング・ストーンズとして来日できず単独で初来日したミック・ジャガーMick Jaggerの東京ドームでのコンサートでした。

  「よし,60歳を過ぎても頑張っているローリング・ストーンズのライブを映画で見て,元気をもらうか」と,2年ぶりに映画館に足を運んでみたわけです。

  まず,予習としてマスコミの映画評を見たところ,とても期待できそうでした。

  読売新聞の映画評
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/review/20081205et03.htm

  当日はワクワクして新宿に向かいました。

  新宿の武蔵野館は,20年ぐらい前にPOPOL VUHの「アギーレ」やPINK FLOYDの「モア」を見て以来。場所はわかると思って油断したら遅くなってしまった。走って行ったのですが,開演に数分遅刻してしまいました。

  ドアを開けると1曲目のジャンピン・ジャック・フラッシュがもう始まっている! 
  「やばい,席に座ろう!」と思って場内を見ると,平日の昼だからガラガラだろうと思っていたらとんでもない。95%は埋まっている。しかも,会場全体がなぜだか白い。

  結局,最前列しか空いていなくて,前過ぎると見えにくいな〜と思いつつ座りました。
  もうとにかくストーンズの切り札ジャンピン・ジャック・フラッシュをやっているので,踊らにゃ損損とばかりに足を前に投げ出し,体を動かして聴きました。いきなり汗だくです。

  ボーカルのミック・ジャガーなんですが,これが凄すぎる!  
  「60歳を過ぎても良く頑張ってる」のレベルじゃないんです。
  ストーンズの1960年代の全盛期の映像もかなり見ましたけれども,ミック・ジャガーのダンスが20代のときよりもキレまくっているのです。  
  「なっ,なんなんじゃ〜こりゃ〜」のレベル。

  さすがに,自らストーンズマニアを自認する巨匠マーティン・スコセッシ監督の作品だけあります。間に挟まれるストーンズの若い頃のインタビューが,ストーンズの歴史的偉大さを立証するような核心をつくものばかりで,映画に隙がありません。

  途中でゲスト出演した黒人ブルースのバディー・ガイBuddy Guyの存在感がまたデカイ。
  ミック・ジャガーやキースが若い頃から憧れていた,本当の大親分の登場です。あたかも高橋竹山の津軽三味線のようにギターの一音一音に魂がこもっている。そして,最後は72歳とは思えない狂乱プレイ。
  キースがプレゼントですと言って渡したギターを受け取って御大は退場されました。

  いよいよ終盤「悪魔を憐れむ歌」でミックは,悪魔にとりつかれたように踊りまくる。それまでのダンスが入念な練習と鍛錬で作られた肉体による芸術とすると,ここでのダンスは肉体を超越した魂の芸術の領域に入っている。ここがダンス好きの私にとっては最大の見所でした。

  最後はヒット曲の連発。サティスファクションで盛り上がって終了。倒れこむキース。
  楽屋まで追いかけるカメラワークに自分も会場にいるかのような錯覚を覚える。
  最後は見事な映像の仕掛けで映画は終わるのですが,それは見てのお楽しみと言うことで。

  映画が終わるとみんな出て行く。総入れ替え制だったのだ。
  冒頭が見れず残念。ヒラリーとクリントンが人気取りの政治目的でストーンズに家族で会うシーンだったらしいのですが、逆に「ストーンズから見たらアメリカの大統領なんてたいしたことない」という感じでクリントンさんが食われてしまったようです。

  会場の客の半数ぐらいは白髪だった。場内に入ったとき白く見えたのはそのせいだったのだ。定年退職した団塊の世代である。
  かつて高倉健のヤクザ映画を見終わると皆,肩で風を切って映画館を出て行った…というほどではないが,ストーンズからパワーをもらって皆さん満足そうだ。


  「ザ・ローリング・ストーンズ / シャイン・ア・ライト」の観客の満足度もとても高いようです。

  観客の映画評 
http://www.google.co.jp/movies/reviews?cid=b78a53a8b44dddf2&hl=ja&fq=%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%BA+%E6%98%A0%E7%94%BB&sa=X&oi=showtimes&ct=reviews&cd=1


  ミック・ジャガーは「もはや皺だらけの老犬だ」と書かれているのをあるところで見ましたが,その老犬のカッコよさを最前列で目の当たりにして本当によかったです。

  先日もロシアのボリショイ・バレエ団で唯一活躍する日本人ダンサーの特集をテレビで見ていたら,「ダンサーの定年は38歳」と言っていました。でも、65歳のミック・ジャガーを見たらそんな概念は吹っ飛びました。

 私もダンサーを目指し,風邪で休んでいたジョギングを再開しました。
  先日もミック・ジャガーのことを考えながらCamelotで踊っていたら,20歳のギャル2人がキャーキャー言って近寄って来たので一緒に踊りました。
  私の現時点のライバル,ビヨンセの先日紹介したDéjà vuの過激な映像が出たので真似をして踊ったら息が切れました。悔しいです。
  来年は,もっと持久力,筋力をつけるつもりです。

  本日クリスマスは私の誕生日なのですが,これからジョギングに行き,ダンサーへの決意を固めるつもりです。


Rolling Stones / Jumpin' Jack Flash  1968年
        ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=gAqtsNWkpUk
  ローリング・ストーンズがビートルズの真似をしてサイケデリック路線に走って失敗した後,再び黒人リズム&ブルースの原点に戻って成功した代表作の一つ。ロック史上屈指のギターリフ。
  1:48からの25歳のミックのアクションはワイルド。しかし、65歳になって,さらにそのテンションを維持したまま職人芸の域に入っているのだから,まさに驚異。





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