2008年06月12日

今日の1曲 F JAMES BROWN

F JAMES BROWN/ Soul Power 1971年
  ジェームス・ブラウン/ソウル・パワー
  CD「James Brown / Love Power Peace - Live At Olympia,Paris,1971」より


P1010003.JPG 
初版は赤文字
 
 Gouryella/ Ligayaがヨーロッパのクラシック音楽とマシーンによるダンスビートの融合とすれば、ジェームス・ブラウンが1960年代から1970年代にかけて作り出したダンスビートは、人間が作り出しうる究極のリズムを目指すプログレッシブな発展の歴史だったといえるでしょう。

 共演したローリング・ストーンズを圧倒しミックとキースを信奉者にした伝説の1964年の「The T.A.M.I. Show」から始まり、アフリカ系アメリカ人への差別撤廃を求めた市民権運動を背景に、ジェームス・ブラウンのリズムは曲ごとに激しさを増し、大ヒットこそ少ないもののそのリズム革新は全世界に波及していきます。
 
 レッド・ツェッペリンが聴くものを虜にする根底にあるビート感覚には、ジェームス・ブラウンからの多大な影響があると言われています。
 また、イタリアでは、当時全盛期にあったカンツォーネ、イタリアンポップスの女王ミーナが自身のTVショー「Teatro 10」にCD「Love Power Peace」と同一メンバーによるジェームス・ブラウンとJB'Sをゲストとして招聘し、“Soul Power”が演奏されています。イタリアンプログレッシブにおいては、MUSEO ROSENBACHがジェームス・ブラウンをコピーした音源を残しています。
 さらに、ドイツではCANなどのクラウト・ロックに影響を及ぼし、日本ではゴールデンカップスや伝説のバンド村八分などに影響を与えています。

  「Love Power Peace」は、「Space Bass」と評された10代のブーツィー・コリンズを擁するオリジナルJB'S全盛期の唯一のCDです。“Ain’t It Funky Now”の序盤からメーターは振り切れ、起伏を重ねながら”Get Up, Get Into It, Get Involved”、それに続く“Soul Power”に至るフィナーレでクライマックスを迎え、フランスはパリ・オランピア劇場のヨーロッパの観衆を怒濤の渦に巻き込んでいく様子が映像にも残されています。
 
  1992年のCD「Love Power Peace」の発掘は、それまでのジェームス・ブラウンの最高傑作は「Revolution Of The Mind」であるとの定説を覆しつつあります。ここには黒人音楽のエッセンスがすべて詰まっているといえるでしょう。私的にも病院に手術で2週間ほど入院したとき、看護師さんから「痛み止めを飲まない方が傷が早く治りますからね」と言われ、“Soul Power”を何度も聞いて元気づけられました。
  
  惜しくもジェームス・ブラウンは2006年12月に亡くなりましたが、「旋律」による感動がイタリアなどヨーロッパを起源とするのに対して、「リズムの反復」がもたらす感動はアフリカを起源とし、その進化にジェームス・ブラウンは多大な足跡を残したといえます。今日もHIPHOPのアーティストたちはジェームス・ブラウンをサンプリングしリスぺクトしています。


James Brown-get up get into it get involved-a O'lympia 1971
http://www.youtube.com/watch?v=ZTVOrfwgMi4



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