2019年03月16日

命の洗濯・昭和Deep・鶴見線の旅Part2海芝浦駅 〜 序章「ジャーマンロック1972年・Walter Wegmuller / Tarotの時代」

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海芝浦駅の公園から見た海


今日の1曲
 Jerry Berkers ‎– Seltsam 1972
 Walpurgis-Disappointment 1972
 Walpurgis ‎– Hey You, Over There 1972
 Wallenstein - Dedicated to Mystery Land (1973) live

 クイーンの映画を見た後、youtubeの動画で、鶴見線の魅力にはまってしまいました。 そこで、日を改めて一番行きたい海が見える海芝浦駅に行くことにしました。 

Youtube動画 鶴見線・海芝浦駅に行ってきた
https://www.youtube.com/watch?v=dQ8OT7trvdY

 浅野駅から新芝浦に向けて電車がカーブし、運河が見えてくるとわくわくしました。
 小冒険の気分です。

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新芝浦から左の単線路線になる

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海が見えてきた

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 ついに秘境にふさわしい海芝浦駅に到着。駅と海が隣接。ここも異次元

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 この駅は東芝の敷地内のため社員しか下車できません。
 駅に併設された公園で、電車が発車するまで海の景色を存分に味わいました。

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関東の駅100選に選ばれている駅に隣接する公園。奥が駅舎。

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公園から見たベイブリッジ

 海風を受けているとWallensteinのJurgen Dollaseが2曲だけゲストで参加したWalpurgisでのピアノの音が感じられました。Walpurgis/ Queen of SabaのLPもドイツの秘境Ohrレーベルの中の最秘境ともいえるレコードです。
 Walpurgisの音はOhrの中では実験色の薄いBirth Controlに近く、さらにブルース色が強いです。Ohrの23番(20番Ash Ra Tempel, 21番Tangerine Dream/Zeit, 22番Klaus Schulze/Irrlicht)で1972年の発売。Wallensteinは1972年8月にMother Universeがフランスで月間ベストアルバム(ドイツのバンドでは初めて)に選ばれてPilzレーベルの中では筆頭格になっていました。
 OhrとWalpurgisの契約の経緯は謎ですが、ドイツ人とポーランド人の混成メンバーで、やはり何か歴史的な影を感じさせ、Jurgen Dollaseのピアノがそれを引き立てています。

Walpurgis-Disappointment
https://www.youtube.com/watch?v=6R8fqWi_ni4&list=PL94gOvpr5yt1JaDD8nmL82D1kFXgHHjV2
シンフォニックなブルース。イントロのオルガンとピアノからBeatles / Let it be,「俺たちの旅」の昭和1970年代に引き込まれる。英語は稚拙かもしれないがボーカルにピュアな情熱が感じられる。

Walpurgis ‎– Hey You, Over There
https://www.youtube.com/watch?v=2l2xy8W6wJs&index=2&list=PL94gOvpr5yt1JaDD8nmL82D1kFXgHHjV2
この曲もJurgen Dollaseのイントロのオルガンと5:30からラストまでのピアノが郷愁を誘う。




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乗換駅の浅野で電車を見送る

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浅野駅海芝浦線ホームのレトロな駅舎
住みたい街1位の横浜の昭和Deepな一面

 海芝浦も約10分ほど楽しんで帰りの電車に乗り、いよいよ海ともお別れです。
 浅野駅や再び浜川崎駅の陸橋を見た時に思い浮かんだのがWallensteinのJerry Berkers ‎の1972年のソロアルバムUnterwegsの最後の曲Seltsamです。ここでもJurgen Dollaseの詩的なピアノが聞かれ、同年に同じPilzレーベルから出たPopol VuhのHosianna Mantraに通じるものがあります。

〜 序章「ジャーマンロック1972年・Walter Wegmuller / Tarotの時代」〜

 Jerry Berkers ‎はコカインで亡くなりました。
 今芸能界でコカインが話題になっています。Berkers ‎は世界を回っていた時に戦争中のベトナムで演奏することになりました。あるライブのときに銃弾が撃ち込まれ、彼の隣の女性ダンサーが死亡しました。彼はその日、銃声の中で恐怖の一夜を過ごしました。
 1971年にWallensteinに参加した Berkers ‎は1972年に精神に異常を起こし、8月のソロアルバム、12月録音のWalter WegmullerのTarotが彼の最後の作品になりました。Tarotには、やはりドラッグで1973年2月に演奏不能になったAsh Ra TempelのHartmut Enkeも参加していました。今回のブログを今後予定している「ジャーマンロック1972年・Walter Wegmuller / Tarotの時代」の序章としたいと思います。 
 1973年初頭のWallensteinのフランス・スイスツアーにBerkers ‎は参加せず、ベースなしの3人でライブが行われました。1988年にオランダの公園でコカインの過剰摂取で死亡したJerry Berkers ‎が発見されました。

Jerry Berkers ‎– Seltsam (Germany 1972)
https://www.youtube.com/watch?v=8zwQKBPdTec



Wallenstein - Dedicated to Mystery Land (1973) live
https://www.youtube.com/watch?v=6ZIq2m9OCWQ
演奏者たち自身も驚愕した一昨年の秘蔵発掘映像。Mother Universe成功によるツアー。Berkersなしで、ベースはDollaseの鍵盤の左手でフォロー。Jurgen Dollaseのイントロの電子音響は、直前にTarotで共演したKlaus Schulzeからの影響と言える。続くピアノソロもTarotのB面の冒頭と同傾向。



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浜川崎駅にあった古い機関車

 帰りに電車で片足がないお年寄りが車いすに座って眠っていたので、終点ですよと声をかけました。声をかけてくれて嬉しいと言われて、しばらく話をしました。自分は霊能者だという老人は私にオーラがあるというので、私などは何度も病気になったダメな人間ですと話しました。
 話題が海芝浦のことになり、老人から「あの駅から見える海は素晴らしい。命の洗濯になったでしょう?」と言われたので、「本当にそうですね」と答えました。老人と握手をして別れました。海芝浦の駅でJurgen Dollaseのピアノの音が聞こえてきたのですが、老人に会えて海芝浦に行ってよかったと心から思えました。

 海と音楽は命の洗濯です。

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posted by カンカン at 23:07| 神奈川 ☁| Comment(0) | ドイツのロック German Rock & Kosmische Musik Cosmic Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする